はじめまして、早稲田大学国際教養学部在学中のマナツです!
わたしは、イギリスのマンチェスター大学に1年間留学していました。

ずっと憧れだった海外留学。
居心地の良い環境から一歩踏み出して、新しい土地で挑戦がしたい。
語学力を上げたい。
いろんな人と出会って視野を広げたい。
でも、どの国に、どこの大学に行けばいいのか決められない、、、
そんな人、いませんか?
もちろん、興味のある分野があって、その分野に強い大学で学びを深めるのが留学の意義という意見もあります。
でもみんながみんな明確な目的を持っているわけじゃない。わたしも実際そうでした。
いざ留学先の大学を選ぶとなると、ぼんやりと抱いていた憧れを具体化していく作業が想像以上に難しくて、わたしはどこで何がしたいんだ?と途方に暮れる日々でした。
これを読んでいるみなさんの中に同じような悩みを抱えている人がいると願いながら、わたしが留学先にマンチェスター大学を選んだ理由と現地での経験をお話しようと思います。
期待していたことと実際の答え合わせも含め、少しでも留学先選びに困っている人の参考になれば嬉しいです。
まずは、国選び
かなり序盤ですが、ここから迷っている人もいると思います。
わたしの場合は、アメリカに2年間の滞在経験があり、大学で留学するなら未知の大陸ヨーロッパ!と決めていました。その中で英語圏以外で生活できる自信がない(笑)となるとイギリスしかないので、国選びをするところまでは楽でした。
非英語圏で第三言語に挑戦する!という友人も多くいて、本当にかっこいいなと思います。
アメリカ留学やイギリス留学はどうしてもありふれていて経験を差別化するのが難しいこともあり、そういう友人たちを見ていると、英語圏以外を真っ先に切り捨ててしまった自分の勇気のなさを少し悔やんだりもしました。
言語以外に、個人的に国選びで重要だと思うのは国民性と天候です。
北欧の人は日本人と似てシャイと聞きますし、(詳しくは北欧留学の人の記事を見てくださいね!)イギリス人も基本的にはイギリス人同士で集まっているイメージで、初対面の人とは一定の距離感を持っている人が多いように感じました。それに対して、すれ違っただけの人にも「あなたのスカートいいね!」と話しかけるようなアメリカ人。自分の性格と留学先の国民性を照らし合わせてみるといいかもしれません。
天候もとても大事です。
イギリスに留学していたと言うと必ず「天気」か「食事」についての話になるのですが、天気については言い訳できないくらい悪かったです。特に、冬は曇り空で5分おきに雨が降ったり止んだりする、パッとしない天気が続きます。
正直、日本にいるとあまり天候に気分が左右されるという実感がなく、イギリスや日照時間の短い緯度の高い国では冬季うつになるという話を聞いても、半信半疑でした。
でも実際イギリスで暗い冬を過ごすと、本当に太陽って大事だなあと思い知らされました。
春になって太陽が出ると、ただ晴れているだけで超ハッピー!ピクニックしよ!と公園にわんさか人が集まり、イギリス人可愛いなあと思いました。ビタミンD必要!

自分に合った街を選ぶ
街選びには、まず自分にどれくらいに都会が必要かどうかを考えました。
わたしは、ロンドンには住まなくてもたまに遊びに行けばいいと思い、ロンドンから2時間ほど電車で行ったところの街を選びました。
東京に住んでいる感覚だと、ロンドンまでも電車で2時間なら週末にふらっと行ったりするかなと思っていたのですが、結局私は1年間の間に3回しか行きませんでした。
マンチェスターは、日々の移動は基本的にバスか徒歩、頑張れば端から端まで歩けてしまうような大きさでした。それでも、シティーセンターに行けば大きなショッピングモールもスーパーもあり、生活に必要なものは全て揃えることができます。

古着屋や雑貨屋、可愛いコーヒーショップの並ぶエリアが好きで、開拓に励んでいました。
アートや音楽、スポーツなど自分の趣味に没頭する時間を与えてくれるような場所を選ぶのも良いかもしれません。

次に考慮する点は、アジア人、日本人がどれだけいるかです。
マンチェスターの場合、日本人は特に多いと感じませんでしたが、中国人の割合はイギリスの都市の中でも3番目に高く、街を見渡せば同じような見た目の人が(実際よく間違えられました笑) 歩いていました。
大きな中華街があり、旧正月は盛大にパレードが行われました。中華料理屋に入れば客も店員しかいなくてコミュニケーションに苦戦し、大学もクラスによっては半数近くを中国人の学生が占め、数々の中国人向けサークルが存在し、ここは本当にヨーロッパか?という感覚に陥るほど。
現地人と深く関わってどっぷり浸かりたい!という人にはあまりおすすめしませんが、わたしはイギリスに留学に来ているのに同時に異文化も味わえて、お得感があってとても楽しかったです。
アジア人の多さはどれだけ日本食にアクセスできるかにも関わります。毎日とは言いませんが、異国の地でたまに味わう日本食が与える安心感は絶大です。
ロンドンのような大都市には日本食レストランも多いですが、地方都市になるとその数はぐんと数は減り、あっても経営者は日本人ではない怪しげなお店が多いです。
その中で、アジアン食材店は心の支えでした。マンチェスターには3つほどアジアン食材店があり、もちろん7割くらいが中華食材を占めますが、どの店にも少なからず日本食材コーナーがあり、3軒をはしごをすれば大体の日本食が作れる材料を手に入れることができました。

自分が今住んでいる街と同じような雰囲気のところを選ぶにせよ、せっかくだからと全く違うところを選ぶにせよ、その街で生き生きと過ごす自分がイメージできたらいいのではないかなと思います。
自分に合った大学を選ぶ
最後に、大学選びの時に参考にした点をいくつか紹介します。
まずは、大学の規模です。マンチェスター大学は4万人近い学生が在籍する大規模な総合大学で、内約1万人が留学生と非常に国際的でした。留学に限ることではありませんが、大学の規模と留学生の割合で大学生活はかなり違います。
対照的な例を出すと、アメリカのコミュニティカレッジなどの小規模な学校はクラスも少人数で先生が全生徒を把握しており、一人一人丁寧に面倒を見てもらえます。
反対に大規模な大学になると、困ったことがあっても自分で掛け合わないと誰も助けてくれず、情報も自分で取りにいく必要があります。個人的には、自分とは違う分野を勉強していたり自分とは全く違う人と出会える方が発見が多くて楽しそうかなと思い、総合大学を選びました。
マンチェスター大学は、大規模なだけあってサークルの多さも数え切れないほど。9月の新学期には日本と同じように一週間ほど新歓期があり、いろんなサークルがブースを設けて新入生を勧誘していました。スポーツ系、ボランティア系、音楽系、国際交流系など幅がとても広く、今までとは違う新しいことに挑戦するきっかけにもなります。
授業や寮以外にも、サークルのようなどこかのコミュニティに属している方が友達作りは安心だと思います。私も実際にそのような動機で入った国際交流系のサークルで、多い時は週3,4日を費やすという濃い思い出ができました。もちろんサークル以外にもインターンやアルバイトなどコミュニティに属する場はあるので、勉強以外の時間をどう費やしたいかを考えてみてください。
その他に考慮する点としては、大学の授業のシステムや、図書館や自習室などの施設の充実度です。学びたい面白そうなコースがあるというのも、わたしがマンチェスター大学に決めたきっかけの一つでした。そのコースを中心に、言語などの学部、コースに関係なく取れる授業をいくつか入れていました。
残念ながら、希望していた授業の中に留学生を受け入れない授業がいくつかあることが現地に到着後に判明したので、学期が始まる直前にまた履修科目を決めなければならなくなってしまいました。学びたいコースがある人は、本当にそのコースを自分が取ることができるのか確認しておくといいと思います!
ホームページ等で得られる情報だけではなく、実際に通っている生徒の意見も参考にしました。イギリスを考えている人は、以下のサイトで学びたい分野と大学別の生徒の満足度ランキングが調べられるので、もしよければ参考にしてみてください。
https://www.thecompleteuniversityguide.co.uk/league-tables/rankings?sortby=student-satisfaction
寮やサークル、大学の施設などの満足度を比較しているサイトもあるので、調べてみると面白いと思います!

まとめ
期間、場所に関係なく、一生の思い出となる留学生活。
住めば都という言葉もありますが、せっかく行くなら自分ぴったりの留学先を選びたいですよね。
この記事が、少しでもみなさんの留学先選びの役に立っていたら嬉しいです。
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